目次
MacのQuickTimeで音声付き画面録画をするには?
Macの「QuickTime Player」は標準機能で画面録画ができますが、デフォルトではMac内の音声を録音できません。
ブラウザで再生中の動画や、オンライン会議の音声を録画するには、「BlackHole 2ch」という仮想オーディオデバイスを使うのが最も簡単な方法です。
本記事では、BlackHole 2chを使ってMac内の音声を録音しながらQuickTimeで画面録画する方法を解説します。
BlackHole 2chのインストール方法
Macで内部音声を録音するために、「BlackHole 2ch」をインストールします。
① BlackHole 2chをインストール
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。
brew install blackhole-2ch
※ Homebrewが未インストールの場合は、先にHomebrewを導入してください。
② Macを再起動
BlackHole 2chのインストールが完了したら、必ずMacを再起動してください。
再起動しないと、オーディオデバイスとして認識されないことがあります。
③ BlackHole 2chが正しくインストールされたか確認
ターミナルで以下のコマンドを実行すると、インストールされたオーディオデバイスが確認できます。
system_profiler SPAudioDataType | grep -A 10 "BlackHole"
「BlackHole 2ch」がリストに表示されていれば、インストール成功です。
Macのサウンド設定を変更する

④ サウンド出力を「BlackHole 2ch」に変更
- **「システム設定」→「サウンド」**を開く
- 「出力デバイス」を「BlackHole 2ch」に変更
これで、Macの音声出力がBlackHole経由になるため、QuickTimeで録音できるようになります。
しかし、出力がBlackHoleになるためMacからは音がしなくなるので注意
その場合は、「Audio MIDI 設定」で「複数出力デバイス」を追加して、
普段聞いている出力とBlackHole 2chの両方を選択すると両方に出力がでるので、
自分で聴きながら録音することが可能になります。
QuickTimeで音声付き画面録画を開始する

⑤ QuickTimeの録音設定
- 「QuickTime Player」を開く
- 「ファイル」→「新規画面収録」を選択
- 録画ボタンの横にある「∨」をクリック
- 「マイク」欄で「BlackHole 2ch」を選択
- 「収録」ボタンをクリックして録画を開始
この設定にすることで、Mac内の音声を含めた画面録画ができます。
録画をする際の注意点:著作権や利用規約について
QuickTimeを使ってMacの画面と音声を録画する際には、著作権や利用規約に十分注意する必要があります。
以下のポイントを確認し、適切に利用しましょう。
① 著作権のあるコンテンツを無断で録画・公開しない
YouTube、Netflix、Spotifyなどのストリーミングサービスの音声や映像を無断で録画し、再配布することは著作権侵害になります。
特に、商業利用やSNS・動画共有サイト(YouTube・TikTokなど)へのアップロードは厳しく禁止されているため、行わないようにしましょう。
NG例
✅ 映画やアニメの画面録画をSNSに投稿する
✅ YouTube動画を録画して他のサイトで公開する
✅ 音楽ストリーミングサービスの音声を録音して再配布する
② 個人利用の範囲でも違法になるケースがある
「個人で楽しむだけだから問題ない」と考える人も多いですが、サービスの規約違反になる場合があります。
例えば、NetflixやDisney+などの動画配信サービスは、画面録画を禁止しています。
録画がバレた場合、アカウントの利用停止や法的措置を受ける可能性もあるため注意してください。
公式規約の一例(Netflix)
「Netflix のコンテンツは、個人的かつ非営利目的の視聴に限ります。録画、スクリーンショットの取得、再配布は禁止されています。」
③ オンライン会議の録画は事前に許可を得る
ZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議を録画する場合、必ず参加者全員の許可を得ることが必要です。
録音・録画が禁止されている会議で勝手に記録すると、プライバシーの侵害や法的トラブルにつながることがあります。
✅ OKな例:「自分が講師を務めるオンライン授業の記録」
❌ NGな例:「社内ミーティングを無断で録音・録画する」
④ 違法ダウンロードとの違いに注意
画面録画と「違法ダウンロード」は別ですが、著作権法違反となる可能性がある点では共通しています。
日本では、著作権者の許可なく「録画した動画を配布」すると、刑事罰の対象になる場合があります。
「違法にアップロードされた動画を録画する行為」も著作権法違反になるため、やめましょう。
まとめ:安全に録画するために
🔹 録画した動画・音声は個人利用の範囲にとどめる
🔹 ストリーミングサービスの映像・音声は録画しない
🔹 オンライン会議や講義を録画する際は、必ず許可を取る
🔹 違法アップロードされた動画を録画しない
ルールを守って適切に利用すれば、QuickTimeとBlackHoleを活用して便利に録画できます。
録画したデータをどのように使うかを考え、トラブルにならないように注意しましょう。
まとめ
今回は、Macで音声付き画面録画を行う方法として、BlackHole 2chとQuickTime Playerを活用する方法を紹介しました。
Audio MIDI設定は不要なので、シンプルな手順で録音できます。
もし録音できない場合は、以下のポイントをチェックしてみてください。
✔ BlackHole 2chがインストールされているか system_profiler コマンドで確認
✔ Macのサウンド設定で「BlackHole 2ch」が選択されているか
✔ QuickTimeのマイク設定が「BlackHole 2ch」になっているか
この方法を使えば、YouTubeやZoomの音声を録画したいときに役立ちます。
ぜひ試してみてください!
Macの買取はリサイクルショップに持ち込むよりも専門ショップの方が高額買取になりますし、専門家なので安心です。